【作業効率が】津本式・究極の血抜き用ホース回りを整えてみた【上がりました】

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釣った魚はできるだけ美味しく食べたい!ということから、最近流行りの「津本式・究極の血抜き」を行うために、以前に市販の噴霧器を利用して加圧ポンプを作ってみました。
しかし、この加圧ポンプはやはり準備などに手間がかかるのが面倒だということがわかったので、今回は思い切ってキッチンの水栓回りからやり直して、新たな血抜き環境を整えてみました。

加圧ポンプ式は面倒

以前に「津本式・究極の血抜き」ができるようにと、市販の噴霧器を利用した加圧ポンプを作った記事をアップしたことがあります。

上記の一つ目の記事は市販の噴霧器を利用して加圧ポンプを作ったときのもので、二つ目の記事は血抜き用のノズルを作ったものになります。

この加圧ポンプですが、血抜きをしようと思ったらその都度収納してある所(2階にある私の釣り道具置き場)から持ってきては、水を入れて、シュポシュポやって加圧する必要があります。
また、加圧後しばらく水を出してると水圧が弱くなってくるので、再び加圧するためにはまたシュポシュポやらないといけません。
このシュポシュポが意外にしんどいのと、また使い終わったあとも中の水を捨てて乾燥させてから、元あったところに収納しなければならず、なかなかに面倒です。(台所に置いておくと嫁さんに捨てられそうになるので)

これらの一連の準備や動作のために、血抜き作業のためだけに結構な手間や時間が掛かってしまいます。

なので、今回は本家本元の津本氏がやっているように、台所の水栓に直接血抜き用のホースを繋いで、水道水の圧力がそのまま利用できるような環境を整えてみることにしました。

水栓を交換する

さて、水道水を利用できる環境を整えるとは言ったものの、まず現状の水栓回りがどうなっているのかの把握が必要です。

現在使っている水栓は、20年ほど前にこの家に引っ越してきた時に取り付けたもので、食洗器に温水を供給するための分岐が付いているものです。

その食洗器は10年ほど前に故障してしまったため、現在は食洗器は使用しておらず、その代わりに浄水器が繋げられています。

古い水栓
が、この分岐は水道水ではなく温水が供給されます。

当然ながら、浄水器内には温かい水が溜まることになるのですが、そのせいでフィルター内のに雑菌が繁殖しやすくなるのか、たまに生臭い水が浄水器から出ることがありました。
それだと何のために浄水器をつけているのかわかりません。

ということで今回はその浄水器に関する環境も含めて見直したいと思い、温水ではなく冷水(水道水)を供給する分岐口を備えた水栓に買い替えました。

今回購入した水栓は以下のものになります。

この水栓には冷水を供給するための分岐が左右に2つ付いているのが特徴です。

この2つある分岐の一方を従来通り浄水器に繋げ、もう一方を今回の血抜き用ホースに利用しようという計画です。

なおキッチン用の水栓は意外にお高いのですが(上記のもので15,000円程度)、今回は浄水器の環境を見直すということもあって、この水栓代は私の趣味としてではなく家計から支出をしてもらいました。
いやー、ありがたやありがたや。(^^)

ということで、早速水栓の交換作業開始です。

まず今付いている水栓を取り外し、ついでに水栓回りにこびりついた汚れなども掃除しておきます。

水栓取り外し
そして、新たに購入した水栓を取り付け、浄水器も元通りに接続しました。

水栓取り付け
とりあえずこれで浄水器には温水ではなく冷水が供給されるようになったので一安心です。

ちなみに作業自体はなんだかんだで1時間くらいかかりましたが、そんなに難しくはなかったです。
少し器用な方ならわざわざ水道屋さんを呼ばなくてもご自身でできると思いますよ。
水浸しにならないように、元栓だけしっかり締めて作業すれば大丈夫かと思います。

材料を揃える

さて、水栓の取り付けが終わったので、次はいよいよ血抜き用ホース回りの作成です。

材料としては以下のものを買い揃えました。

材料






トータルで6,000円くらいでしょうか?
分水孔コックが意外にお高いです。

あと、ホーセンドは2個買いました。理由は後で述べます。
それ以外は各1個ずつです。

なお上記材料は(特に分水孔コックは)、私が今回用意した水栓の分岐口サイズであるG1/2(PF1/2)に合わせたものですので、もし同じことをやってみたいと思われる場合は、各ご家庭の水栓に付いている分岐口サイズに合ったものを準備下さい。
たいていはG1/2だと思いますが。

組み立て開始

ではさっそくやっていきます。

まずは分水孔コックの取り付けです。
水栓の分岐口についてるキャップを取り外し、そこに分水孔コックを取り付けます。

分水孔コック取り付け
注意点としては、分水孔コックと分岐口との間にパッキンを入れ忘れないことです。
パッキンを入れ忘れると、水漏れの原因となります。

次にこの分水孔コックにネジ口金を取り付けます。

ネジ口金取り付け
こちらも先ほどと同様にパッキンの入れ忘れがないように注意して下さい。
これで水栓側の準備はOKです。
簡単ですね。

次にホース側をやっていきます。

ホースは外径20mm×内径15mmで長さが3mのものを買いました。
まずはこれを半分に切って、1.5mのホース2本にします。

次に各ホースの片端にホーセンドを取り付けます。
ここでホーセンドが2個必要になります。

ホーセンド取り付け
↑この状態のものが2本できますが、この内の1本はこれで完成です。

もう1本については反対側の端にホースニップルを取り付けていきます。

ホースニップル取付1
金色の部品がホースニップルです。
タケノコ状になっている部分がφ16mmでホース内径のφ15mmより少し大きくなっています。
またホースニップルのネジ部はR1/4(PT1/4)です。
ここにはあとでロケットダスターが付くことになります。

まずホースにワイヤバンドを通しておいてから、ホースニップルをホースにねじ込みます。
そうしてからワイヤバンドをしっかりと締めこみ、ホースが抜けないようにします。

ホースニップル取付2
次にロケットダスターを取り付けていきますが、このロケットダスターは以前作った高圧ポンプの方に取り付けて使っていたものをこちらに持ってきました。

尚、ロケットダスターのネジ部は本来G1/4(PF1/4)なので、ホースニップルのネジもG1/4(PF1/4)のものがあれば良かったのですが、いくら探しても見つからなかったのでやむなくR1/4(PT1/4)のものを使うことにしました。

G(PF)メネジにR(PT)オネジをそのままねじ込んでもパッキンが無いため水漏れの原因となります。
なので、オネジにはシールテープを巻く必要があります。

シールテープ巻付
こうしてシールテープを巻いておいてから、ロケットダスターをしっかりとねじ込みます。

ロケットダスター取付
これで水漏れが起こることはありません。

早速出来上がったものをテストしてみました。

テスト
ホースをカチャッと繋いで、分水孔コックを開けて、ロケットダスターのボタンを押せば勢いよく水が飛び出しました。
特に各部からの水漏れなども無さそうです。

これでいちいち加圧ポンプをシュポシュポしなくても、いとも簡単に勢いのある水が出せるようになりました。(^^)
いやー実にラクチンです。

ちなみにホースの長さは1.5mですが、我が家のシンクの大きさを考えるとこのくらいで取り回し的にもちょうど良さそうです。

全体像

もう一本の使い道は?

ところで、先程ホースの片端に何もつけていないものを1本作ったと思いますが、こちらは何につかうのかというと、下の写真のようにエラ側の動脈の切れ目から水を入れるために使います。

動脈
究極の血抜きの手順としては、まずはロケットダスター付きのホースで尾びれ側から水を入れたあと、ダスター無しのホースに差し替えて動脈側から水を入れるという手順で行います。
そのためにダスター付きと無しの2種類のホースを作りました。

あとダスター無しホースのもう一つの使い方としては、シンクの洗浄があります。
取り外した古い方の水栓は、吐水口がフレキ付きだったため伸ばすことができ、シンクを端の方を洗うのに便利だったのですが、新たな水栓は吐水口を伸ばすことができません。
そこで代わりにこのホースを使ってやろうという考えです。

まとめ

ということで、今回はキッチンの水栓回りを見直すことで究極の血抜き用の環境が大幅に改善されたわけですが、そもそもここ最近は釣りに行っていないので、残念ながら釣ってきた魚を血抜きする機会がまったくありません。

なので、仕方なくスーパーの鮮魚コーナーで買ってきた新鮮そうなアジで実験してみたところ、実にうまくいきました。
やはりホースをカチャッと挿すだけですぐに使えるというのは大変ラクチンです。

ただ、ダスター無しのホースはさすがにアジに対しては外径が大きすぎたので、エラ側からの血抜きには使えませんでしたが、そのあとのシンクの掃除には便利に使えました。

ということで、次はマダイかハマチあたりの大きめの魚で試してみたいところです。
ただ大きめの魚は丸一匹買うと高いので、だれか持ってきてくれるとありがたいんですけどね~。(^^;
できれば自分で釣りたいところですけどね。

なんにせよ、キッチン用水栓の交換というハードルはありますが、ご家庭の水栓の分岐口が使われずに余っているという方であれば、あと少々の追加費用で簡単に血抜き用の環境が整うと思いますので、試してみられてはいかがでしょうか。

参考までにもう一度、下に今回買った材料などのリンクを貼っておきますね。
あと参考書も。

以上、究極の血抜き用ホース回りを整えてみた話でした。

今回買った材料など








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