前回の記事にてようやく手元にやってきたマイボートですが、ついに初の出船を果たしてきました。
簡単ですが、その様子をお伝えしたいと思います。
いざ出航
マイボートが納艇されたのが6月2日(水)のことでしたが、その週末の土曜日に家族とともに初の出船をしてきました。
天候は薄曇りで、風はほとんどありません。
マイボートでの初航海にはもってこいの天候です。
目的地は家島諸島で、片道およそ20~30分の距離です。
今回は少しだけ釣りもやってみるつもりですが、そんなにガッツリとやるわけではないので、少し遅めの午前9時頃の出航としました。
釣り道具やらお昼ごはんの弁当やらを積み込んだら、出航準備にとりかかります。
ガソリンを満タンにし、魚探を取り付けたら、エンジンを始動し暖機運転をします。
エンジンのアワーメーターは59.0hrを示しています。
さて今回の航海でどのくらい増えることになるんでしょうか?それも興味があるところです。
エンジンの暖機ができたら、もやいを解いて、ソロリとバックしながら係留場所から離れます。
そしてギアを前進に入れ、ゆるゆると船を前へと進めていきます。
係留している場所は湾の一番奥にあり、湾内に出るまでは水深が2mくらいのごく浅いところを通過しなければなりません。
できるだけ水路の幅の中央を選んでゆっくりと進んでいくようにします。
そして、その浅場を抜けたあたりで記念写真をパチリ!
さて、このあたりを過ぎたところからスロットルレバーを少しずつ前に倒し、エンジンの回転数を上げていきます。
水面には波がほとんどないので、すぐに滑走状態となります。
エンジンや船体には特に異常らしき音や振動もなく、気持ちよく水面を滑っていきます。
あー、ようやくマイボートでこの感覚を味わうことができたのか、と実に感無量です。
目からは涙がちょちょ切れますが、これは感動したためではなくて、冷たい風がガンガン目に入るせいです。
上の写真の通り、コクピットの前方にはポリカーボネートで作ったスクリーンがありますが、コクピットには椅子がないため立って操船するので、風が直接顔に当たってしまいます。
涙で視界がにじんで時々見えにくいことがあったので、これは何か改善が必要だなと思いました。
後日、斜めに2本立っている幌(オーニング)のステーを利用して風防でも付けてみようと思います。
祝!初フィッシュ!
そして船を走らせること約30分、ようやく家島諸島の男鹿島に到着しました。
とりあえずこのあたりで一度竿を出してみることにします。
やってみるのはタイラバです。
一応、私と嫁さんと息子用の3セットを用意してきました。
私は以下のベイトタックルを使用します。
嫁さんはタイジギング用に買ったスピニングタックルです。
リールはダイワの14 カルディア2500を組み合わせます。
息子には釣具のポイント製のお安いロッド チョイキャス210MLと、リールはダイワ レブロス2000を渡しました。
タイラバは根掛かりして無くしても良いように、15号の鯛玉オモリにダイソーの風船を切って作ったスカートと自作アシストフックを組み合わせたものを使います。
とりあえずこれでまずは息子と嫁さんにスタートしてもらいましたが、ポイントが悪いせいか、なかなかアタリがありません。
なので、続いて私も開始してみることにしました。
が、たしかにポイントも悪いのかもしれませんが(そもそもどこでやれば釣れるのかわかってない)、タイミング的に潮が動いてないというのも大きな要因と思われ、私の方にもさっぱりアタリがありません。
そのうち息子が飽きてしまい、キャビン内にこもって、持ってきていたニンテンドースイッチで遊び始めてしまいました。
仕方がないので少し場所を移動し、かつ、潮が動いていないときはタイラバではなくタイジギングが良いかも?ということで、メタルジグのただ巻き作戦に変更してみました。
そしたらようやくアタリがきました!
さほど強い引きではありませんが、タイっぽい引き方をします。
そして上がってきたのは、可愛らしいマダイでした。
めでたくマイボートでの初陣で初フィッシュをゲットすることができました!
とりあえずこれはイケスにキープしておきます。
そして息子はというと、魚がそこにいると分かったのか、キャビンから出てきて釣りを再開しました。
そしたら少しして、ついに息子にアタリがきました。
ドラグを鳴らしながら引くので、それなりのサイズかもしれません。
これはタモがいるな?と思い、タモをとりに行こうとしたら、
「あっ、外れた!」
どうやら残念ながらバレてしまったようです。
しょんぼりする息子。
意気消沈して、そのまままたキャビンに引きこもってしまいました。
てか、普通はここでリベンジとばかりに逆に燃えるところだと思うんですが、どうも息子はそのへんのメンタルが弱いようです。
まあ、やる気にならないものを無理にやらせても仕方ないので、私と嫁さんだけで釣りを続けることにしました。
嫁さんにもヒット!
ほどなくして、嫁さんにもアタリがありました。
引きはさほど強くないようですが、タイらしい叩くような引き方をします。
そして上がってきたのは、先程私が釣ったのと似たようなサイズのマダイでした。
とりあえずこれもイケスにキープしておきます。
その後も私にアタリが2回ほどあったのですが、いずれも残念ながらバレてしまいました。
そのまましばらく続けてはみたのですが、アタリもまったくなくなってしまったし、お昼も過ぎたので釣りは終わりにして、持ってきた弁当を食べてから帰ることにしました。
小さい鯛を2匹だけ持って帰っても捌くのが面倒なので、マダイちゃんたちには海に帰ってもらいました。
着岸係留に四苦八苦
帰りはまた30分ほどの道のりになりますが、その間、息子はずっとスネたままでした。
どうも自分はバラしてしまったのに、父ちゃんと母ちゃんだけが釣れた、というのがよほど気に入らなかったようです。
いくらスネてみたって、魚は釣り糸を垂れないことには釣れないんですけどね~。
釣りたけりゃ根気よく釣り糸を垂れるのが大事なんですけどね。
まあ、そのうち機嫌は直るでしょうからほっておきましたが。
そうこうしているうちに、係留場所に近づいてきましたが、さてここからが問題です。
果たしてうまく係留場所に入れられるかどうか?
そもそもたくさん並んでいるブイの中から自分の入る場所を見つけなければなりません。
そしてタイミングの悪いことに出航時よりも風が強くなっていて、私の右隣の船が私の係留場所に流れ込んでいるために、入る場所がわかりにくく、かつ入るスペースも少なくなっています。
とりあえずあのブイとブイの間だ!と思ったところに船を進めますが、風に流されて思うように船が進んでくれません。
そしてロープを捕まえるタイミングを逃してしまったせいで、船はどんどん流され、自分の入るべきブイから遠ざかっていきます。
仕方ないので一旦ブイから離れ、体勢を立て直そうとするも、狭い湾内なので思うように船の向きを変えることすらできません。
さらに風のせいでどんどん向きが変わってしまうのがかなりキツイです。
四苦八苦しながらようやく船首がブイの方に向いたので、再度ブイに向けて船を進めていきます。
そしてこれだ!と思ったところに船首を突っ込んだものの、そこは実は私の左隣の船の係留スペースでした。
私の右隣の船が風で流されて私のスペースに入り込んでいたのですが、その左側が自分のスペースだと思い込んでしまったのが原因です。
「ええっ!マジで?」と思いながらも、またバックして体勢を立て直すところからやり直しです。
そして3度目の挑戦でも、また入るべきブイを見誤り、先程と同じところに入ってしまうという失態を繰り返しました。
そんなこんなで、何度も出たり入ったりを繰り返して、ようやく自分の係留スペースに入るまでに15~20分くらいかかりました。
ロープに船を繋ぎ止めたところで、もうへとへとになってました。
これは本当に先が思いやられます。
実はこの作業、私一人ではなく嫁さんにも手伝ってもらってこの有様なので(私が操船に専念し、嫁さんがロープを捕まえる役)、とてもじゃないけど私ひとりで出航するなんて当面は無理だなと思いました。
一旦出航したが最後、二度と係留できないんじゃないかとすら思いました。
これって、本当にいずれ慣れるんでしょうかね?
他の船の方を見ていると、少々風が強かろうと、いとも簡単に係留しているので、いずれは慣れるもんなんだと信じたいところです。
燃費はいかほど?
ところで今回の航海で使用したエンジンの時間は、アワーメータを見ると60.1hrとなってました。
出航前は59.0hrだったので、1.1hr使用したことになります。
そしてガソリンを満タンにしたら約20L入ったので、燃費はおよそ20L/hrってとこですね。
ちなみに、家島までは大体20ノット/hr=約37km/hrで走ったので、車のように燃費をkm/Lで表すと大体1.85km/Lってことになります。
車では考えられないようなひどい燃費ですよね。(^^;;
ここのところガソリンが値上がりしているのがなお財布に厳しいですが、そんなこと言ってたらボート遊びなんてできないので、これについてはあまり深く考えないようにしようと思います。
まとめ
とまあ、そんな感じでどうにかマイボートでの初航海を終えて帰ってきましたが、いや本当に疲れました。
実はこの1週間後にも再度リベンジとばかりに家族で家島諸島へキス釣りに出掛けたんですが、こちらの釣果はキス2匹とベラ5匹と振るわず。
ただこの回は息子もいくらか釣れたので、前回のようにスネることもなかったんですが、願わくばやはりもう少しキスが釣れてほしかった・・・。
あと、ただひたすら不安でしかなかった着岸は意外にも一発で決まり、「前回の苦労はなんだったんだ?」というくらいに拍子抜けでした。
たまたま風が弱く、船が流されにくかったのでやりやすかっただけなのかもですけどね。
ともかくしばらくは着岸の練習をひたすら繰り返す必要がありそうです。
まあそれも楽しみのひとつとしてボート遊びに慣れていこうと思ってます。
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