最近はどこの釣り場に行っても釣り人が捨てたと思われるゴミだらけです。
よくもまあこんだけ捨てたもんだと思うくらいゴミだらけです。
そんな釣り場のゴミ問題について少し考えてみました。
釣り人が捨てるゴミの量
釣りに行けばゴミが出ます。
ほぼ100%の人が毎回何かしらのゴミを発生させていると思います。
小さいものだとスナップに結んだラインの切れ端から、大きなものではコンビニ弁当のガラまで様々だと思います。
ひどい例だと、ロッドが入ってた透明のケースがそのまま投げ捨てられているのも見かけます。
でもどんな大きなゴミでも、持ち運べないほど重いものではないはずです。
だってそれが釣り場でゴミに変わるまでは、自分でそこまで持ち運んできたわけですから。
本来釣り人が毎回の釣りで発生させるゴミの量なんて、本来たかが知れてるはずです。
なので普通に考えれば、その程度のゴミは個々の釣り人が持ち帰れば釣り場にゴミなど出るわけがありません。
でも釣り場はゴミだらけです。
ただひたすら面倒くさい
たったそれだけのゴミを持ち帰れない。
なぜなのか。
理由は簡単で、ただ単純に面倒くさいから、それだけでしょう。
実際、面倒ですよね。
ラインを結んだ際の余り糸を切る。
その際、切れ端が飛ばないようにうまく押さえつつハサミで切って、その切れ端をわざわざゴミ袋かポケットにしまう。
ああ、考えただけでも面倒くさい。
ハサミでチョキンと切って、切れ端なんて適当にそこらに飛ばしてしまえばええやん。
ほらラクチン。
釣りをしてたらラインがもつれた!
超イライラしながらほどこうとするも結局ほどけず、仕方なくゴッソリ切り飛ばす。
忌々しいもつれたラインなんぞもう見たくもないのに、ましてやわざわざそれを持って帰って捨てるなんて面倒の極み!
その辺に放っておけば、いつの間にか視界から消えてなくなるのでOK!
さて、腹が減ったのでコンビニで買ってきた弁当を食う。
食い終わった弁当ガラをコンビニ袋に入れる。
釣りを終えて帰るとき、両手にはクーラー、ロッド、バッカンなど大量の荷物を持たなければならない。
ついでに弁当ガラの入ったコンビニ袋も持つ?
いやいやいやいや、面倒くさいでしょ。
そこに置いてけばええやん。
それがいい、そうしよう、ああラクチン。
おっと、サビキ釣りに使ったオキアミの袋が残ったままだった、、、。
、、、まあ、それも置いてけばええんちゃう?
だって、オキアミの汁めっちゃ臭いし、万が一その汁がクルマの中でこぼれでもしたら、掃除するの面倒くさいやん?
とまあ、そんな感じで、ただひたすら面倒くさいことが釣り場のゴミを増やすことになるんではないかと思います。
あとは、「自分一人が少しくらいゴミを捨てたって、既にこんなにゴミがあるんだから一緒一緒」という感覚か、そもそもゴミを出していることを意識すらしていないということもあると思います。
じゃあどうすれば?
では、釣り場にゴミを出さないためにはどうすればいいのでしょうか?
答えは非常に簡単です。
- 面倒くさがらずにゴミを持ち帰る
- そもそもゴミになるものを持っていかない
- そもそも釣りに行かない
これにつきます。
え?オマエはアホか?
面倒くさがらずにゴミを持ち帰れないやつがいるから、ゴミだらけになるんだろ?
それにゴミになるものを持っていかない事自体が無理だし、そもそも釣りに行かないなんて選択肢自体が間違ってるやろ?
そんな声が聞こえてきそうですが、その意見自体は間違ってませんし、否定もしません。
しかし、私の答えも間違っていませんよね?
実にロジカルです。
ただ、どちらがより現実に即したものであるかというと、後者の意見の方にちがいありません。
結局のところ?
つまり、もはや書くまでもないんですが、釣り人がいる限り、釣り場からゴミがなくなることなんてありえないんです。
その釣り場が完全に釣り禁止になって、物理的に関係者以外が立ち入れないようにでもならない限り、釣り人の出すゴミはなくならないんです。
確かに、特定の釣り場では、そこをいわゆる「ホーム」としている人達の有志による清掃活動などで、一時的にゴミが無くなることはあるかもしれません。
しかしそれも時間の問題で、またすぐにその釣り場もゴミだらけになります。
それでもゴミを拾う?
以上より、いくらツイッターやその他のメディアなどで、
「釣り場にゴミを捨てないで下さい!」
「ラインを捨てないで下さい!」
などとゴミの写真付きで騒いでみても、届かない人には何も届かないし、響かない人には何も響かないんです。
ただそれが100%そうだというわけではなく、中にはごく小数の奇特な人が「ああ、俺は今までなんてひどいことをしていたんだろう!」と、心から反省するなんてこともあるかもしれませんが、まあそんなことはまずありませんわな。
なので、正直なところ釣り場のゴミをなくすためのSNSなどによる啓蒙活動は、ほとんどの場合効果があるとは思えません。
それでもことあるごとに自身で釣り場のゴミを拾い、SNSなどで弛むことなくゴミの削減を呼びかける人達には心から敬服致します。
皮肉ではなく本心からそう思っていますし、私自身も自分が釣り座を構えたその周辺のゴミくらいは普段から拾うようにしています。
が、SNSでそれを発信してゴミ削減を呼びかけるというところまではいかないものです。
釣り人が居れば水辺は綺麗になる?
釣り場のゴミ問題についてそんなことをつらつらと考えていた時、釣り場のゴミ拾いを自ら行い、かつSNSでも声高にゴミ拾いを啓蒙する釣具店の店主さんのツイートを見かけました。
こちらの方です。
服が店内に並べられないので、WEBSHOPを開くスタイル。
BASS FIELD https://t.co/g9E3LaVbwr #BASEec @bassfiさんから— バスフィのてんちょ (@bassfi) 2018年8月10日
この方は、釣り場のゴミを無くし、綺麗な釣り場を取り戻したい一心から、釣具メーカーなどから出資者を募り、その出資者のロゴを入れたゴミ袋を作り上げました。
表にデカデカと「釣り人が居れば水辺は綺麗になる。」と書かれたそのゴミ袋はその方の店で配布されているだけでなく、希望する人には販売もしています。
そこまでして「釣り場のゴミを拾おう、釣り場を綺麗にしたい」という思いは大変立派ですが、その思いは正直なところさほど多くの釣り人には届かないんではないかと思います。
でも私の心には多少ですが響きました。
なので、買ってみましたよ、そのゴミ袋。
100枚入りで500円です。
別途送料がかかるので、1枚あたりにするとだいたい8〜9円くらいですかね。
まあ興味本位というのもありますが、どうせゴミを拾うならこれを使ってみようかと思って買ってみました。
ゴミ袋
さてそのゴミ袋ですが、簡単にですが少し見てみましょう。
注︰実はこれを買ったのは今年の5月のことで、記事にしようしようと思いながら今になってしまいました。
今も上記のサイトで販売されてますが、内容が変わっているかもしれません。
まず、表には大きく「釣り人が居れば水辺は綺麗になる。」と書かれています。
また「釣り場を守りたいと思った。だから、ゴミを拾う。」とも。
これについては上にも書いてきたように、釣り人がいることで水辺が綺麗になるかどうかは甚だ疑問ですが(むしろ汚れていく一方でしょう)、釣り場を守りたいと思ったからゴミを拾うという気持ちには共感できるものがあります。
裏面にはこのゴミ袋の制作に協賛しているメーカーやショップさん?のロゴが入っています。
個人的にはほとんど知らない名前ばかりですが、私が最近ハマっている冒険用品はこのゴミ袋のロゴを見て、その名前を検索して初めて何を売っているショップなのかを知りました。
ここに出した広告が一人顧客を捕まえたわけですね。(^^)
ちなみにゴミ袋の大きさはこんな感じです。
割と大きめの袋なので、かなりの量のゴミを入れることができます。
自分の釣り座の周りのゴミだけだと、1回ではいっぱいにはならない大きさです。
実際に何度か使ってみましたが、自分の周りだけではなく、ちょっと離れたところに落ちているゴミまで拾わないと、ちょっとしかゴミの入っていないスカスカの袋を捨てるのがもったいない気持ちになってしまいます。
その意味では、この大きさが心理的に良い効果を発揮しているかもしれませんね。
まとめ
ということで、今回は釣り場のゴミ問題についての私の考えと、試しに買ってみたゴミ袋について紹介しましたが、実際に人が見ているところでゴミを拾って回るのはわりと恥ずかしいものがあります。
そして恥ずかしい思いをしながら少々ゴミを拾ったところで、釣り場全体からゴミがなくなることはありえないでしょう。
それでも釣りを終え、ゴミを拾い終えて帰る際に、今までいた釣り座を振り返って見ると、すごいスッキリした気持ちになります。
例えて言えば、グチャグチャに散らかりまくっていた自分の部屋を、丸一日かけて徹底的に片付けしたあと、自分の部屋を入り口から眺めた時のスッキリした気分、と言えば経験のある方は何となくわかってもらえるかと思います。
釣り場のゴミを拾うのって、結局のところ自己満足、あるいは自己陶酔でしかないのかもしれませんが、まあそれでもいいじゃないですか。
「多少心ある釣り人が居ればその人がいた水辺だけは一時的には綺麗になるかもね?」
ぐらいの感じで、気負わず、これからもゴミを拾って帰ろうかなと思っています。(^^)
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