ジギングしたい熱でうずうずしていたところに、以前にアジサビキ釣りに行って撃沈した漁礁ポイントで青物が釣れていると聞き、早速ジギングしに行ってみることにしました。
今回はブロガーDさんとその友人のKさん(そういや本名知らないなw)と一緒の釣行です。
釣れなくても知らないよ?
ここのところの釣行は、いかにも新米船長らしく貧弱な釣果が続いているわけですが、今回の青物狙いも果たしてどうなるかはまったくわかりません。
まあ、いつものごとく釣れない釣行になって、せいぜい操船の練習にはなるかな?といった結果になるのではないかと思いますが、それでもブロガーDさんとその友人のKさんが同行するというので、「釣れなくても知らないよ?マジでボーズ覚悟で来てねw」と念押ししての釣行となりました。
とりあえず私はジギング用のタックル2セットと、SLJ用のタックル1セットの計3セットで臨みます。
<ジギングタックル1>
<ジギングタックル2>
<SLJタックル>
あと、青物が全然釣れなったときのために、タイラバタックルも予備として積んでおきます。
<タイラバタックル>
あとさらに、落とし込みで青物が釣れているという話も聞いていますので、落とし込みの仕掛けも2つだけ用意しておきました。
オモリは30号をいくつか用意しました。
とりあえずこれで準備は万全です。
出だしは振るわず
さて、出航は5時半の予定なので、4時起きして4時半に家を出ます。
係留場所についたら5時前になってましたので、急いで出航の準備をしなければなりません。
自分の道具類を積み込んだら、次は船のあれやこれやを準備していきます。
魚探を据え付けたり、キャビンからタモを出したり、船底シートの後ろ側を外したり、意外にあれやこれやと出航の準備には時間がかかります。
そんなこんなで準備をしていると、DさんとKさんがやってきました。
3人分の道具を積み込んだら、結構船内がガチャガチャと狭くなりますね。
船にはロッドホルダーが全部で14個あるのですが、1人3本ずつ持ってきても9本なので余裕なはずなんですが、意外にロッドが林のようになって、ごちゃごちゃします。
もう少しロッドホルダーの配置を見直して、ある程度邪魔にならないところに集約した方がいいのかなと思いました。
とりあえず、5時半頃に出航の準備はできましたが、まだ辺りは完全に明るくはなっていません。
こんな薄暗いうちから出航するのは初めてですが、浮いてるゴミにぶつけたりしないか心配です。
なので、気を付けながらソロリと船を進めていきます。
少し広いところに出てきた頃にはかなり明るくなってきたので、そこからは飛ばしていきます。
今回は1時間ほど走らないといけないので、少し回転数を上げて4500回転、23ノット(時速42.5km)ほどを維持します。
時々うねりがあるときに減速する以外は、ほぼ快調に飛ばせる海況です。
予定通り、およそ1時間ほど走った頃に今回のポイントとなる漁礁に到着しました。
到着時刻は6時半で、まだ回りには船が2~3艘いる程度です。
もう少し時間が経てば増えてくるものと思いますが、とりあえず邪魔がいないうちに釣りを開始します。
まずはジギングから。
100gのジグを落としてみますが、潮は下げ止まりでほぼ動いていないものの、少し風があるためややラインが出ていく傾向です。
底は取れなくないので、とりあえずこれでやってみます。
ジグをシャクるのは久しぶりで、なかなか楽しいものです。
これでガツンとアタリが来てくれたらなお嬉しいのですが、世の中そんな簡単にはいかないものですね。
早くアタリがこないかな~、と思いながらシャクっていると、まずはKさんのジグにアタリがあったようです。
早速青物か?と思いきや引きは軽いようで、上がってきたのは可愛らしいエソちゃんでした。
そのあとも続いてKさんが小物(なんだったか忘れたw)を釣り上げましたが、なかなか青物は顔を見せてはくれません。
そしてついに青物が
そうしてポイントを色々変えながらジギングを続けますが、一向にアタリがないので、私は少し落とし込みを試してみることにしました。
ジギングタックルに落とし込みの仕掛けをセットし、底付近まで仕掛けを落として待ちます。
すると、プルプルっとアタリがありました。
お!イワシか何かベイトが付いたな?このまま待てばいいのか?
と思い、ワクワクしながら青物のアタリを待ちますが、少し経つとプルプルしていた感触が無くなってしまいました。
あら?ベイトがとれちゃったのかな?
と思って一旦上げてみると、ちゃんとイワシちゃんは付いてました。
が、もうお亡くなりになっているようです。
さすがは「弱し」ちゃん。(笑)
とりあえず、このイワシはキープしておいて(笑)、また仕掛けを落として待ちます。
待っていると、隣でやっていたDさんから「キタッ!」との声が。
見るとロッドがしっかり曲がっています。
どうやら青物のようです。
釣り開始から2時間、ようやく青物の顔が見れそうです。
少しのファイトののち、Kさんがタモ入れして、無事に青物がゲットできました!
ハマチ(大)くらいの大きさです。
Kさんに記念撮影してもらうDさん。
とりあえずなんとかボーズ逃れができて一安心です。
その後、続いてKさんのジグにもアタリがあり、こちらもメジロサイズを無事ゲットでき、これでなんとかゲスト2名のボーズ逃れを達成しました。
船長としては本当にホッとする瞬間です。
あとは自分が釣るのみです。
2人がジグで釣ったので、ジグの方が良いのかと思って落とし込みからジギングに変えたものの全然アタリがないので、前回このポイントに来た時に、魚探のデプスマッピング機能を使って見つけていた漁礁(めっちゃ根掛かりしそうなところ)の上を流してみることにしました。
ただ、ジグを根掛かりさせてロストするのは怖いので、落とし込み仕掛けで狙っていきます。
漁礁の少し手前で仕掛けを底付近まで落とし、そのまま漁礁を通過していると、プルプルとした魚信がロッドに伝わってきました。
お、イワシが付いたな。
と思った瞬間、プルプルがブルブルに変わり、その直後にグーンと強い力でロッドが持って行かれそうになりました。
あ、根掛かった?
と一瞬思いましたがどうも感触が違います。
いや、根掛かり違う!魚や!!
と思ったときには、ドラグとガイドを鳴らしながらラインが引き出されていました。
おおー!これは楽しい!!!
久しぶりの青物の強烈な引きに脳汁出まくりです。
時々見せる強烈な突っ込みを十分堪能したのちにネットインしたのは64cmの丸々したメジロちゃんでした。
青物を釣ること自体が久しぶりで楽しかったのですが、それに加えて、落とし込みのプルプル→ブルブル→グィーン!の楽しさがたまらないですね。
とりあえずメジロちゃんはイケスに入れておき(実はこれが失敗の元でした)、同じ漁礁の上を流し直して再び落とし込みで青物を狙います。
漁礁大当たり!
もう一度同じ漁礁の上を流し直すと、今度はKさんのジグにアタリが来たようです。
こちらもしばしのファイトののちに無事にメジロがネットインしました。
その後もDさんがメジロを上げますが、そうして漁礁の上を流すたびに誰かにアタリがある感じです。
周りを見ると、我々の船以外はずいぶんと離れたところに散らばっていますが、どの船も一向にロッドが曲がっている様子がありません。
これはチャンスとばかりに、我々はどんどん漁礁の上を流し直します。
何度目かの流しで、再び私の仕掛けにプルプルとした魚信が伝わってきました。
お、付いた。(^^)
と思った瞬間、
ぎゅーん!とロッドの先が海中に引き込まれます。
仕掛けに付いたイワシがジタバタするヒマもなく、青物が食いついたようです。
今度も先程と同じくらいの引きですので、間違いなくメジロでしょう。
何度かの鋭い突っ込みを堪能したのちに上がってきたのはやはり62cmのメタボなメジロでした。
いやー、これは本当に楽しい。
ジギングのシャクっていたらガツンとくるアタリも楽しいのですが、落とし込みの静から動に至る流れもなかなか面白いものです。
その後も、同じく落とし込みで3本目の60cmギリメジロをゲットしました。
一方でDさんはというと、漁礁にメタルジグを何本か根掛かりさせてしまい、かなりショックを受けている様子。
あまりに可哀そうなので、私があと1本持っていた落とし込み仕掛けとオモリを提供することにしました。
すると、直後の一流し目で早速アタリがあったものの、仕掛けの結束が悪かったのか、あっという間にラインブレイクして仕掛けごと全部持って行かれてしまいました。
仕方なく、これまた私がタックルボックスに忍ばせていたジグサビキ用のサビキを渡して試してもらいましたが、さすがにこれは針とフラッシャーが大きすぎるのか、結局イワシが付くことはありませんでした。
さて、私ももう1本くらい釣りたいということで、落とし込みを再開します。
仕掛けが漁礁の上を通り過ぎようとしたとき、プルプルと魚信があり、その直後に強烈な引き込みがきました。
今度のは先程までよりも強い引きのように感じられます。
70cmはあるかもしれません。
リールを巻く手でロッドのフォアグリップを支えて強い引きに耐え、魚の引きが弱まればリールを巻く、を3回ほど繰り返したとき、
プチッ
とラインブレイクしてしまいました。
ラインを巻き取ってみるとどうやらリーダーの途中から切れてしまったようです。
リーダーに傷が付いていたのかもしれませんが、リーダーの傷チェックを怠っていたのがいけませんでしたね。
ともかくこれで落とし込み仕掛けはすべて無くなってしまいました。
ここでふと周りを見ると、いつの間にか辺りには多くの船がひしめき合っています。
どうやら我々が頻繁にロッドを曲げているのを見て、次第に集まってきたようです。
この写真はポイントから離れるときに撮ったものですが、つい先ほどまで我々もこの船団の中に囲まれていました。
ちょうど潮も止まってアタリもなくなってきており、まさに潮時だったので、これで青物狙いは終了してポイント移動することにしました。
少しタイラバのち帰港
移動した先は、私の船の先生であるK船長さんに教えてもらったタイラバポイントです。
ここでの釣りに関しての詳細は割愛しますが、Kさんがチャリコを1枚、Dさんが30cmくらいのマダイを3枚追加し、私はマダイボーズのまま、帰路につくことにしました。
ということで、今回の釣果は、
私:メジロ×3、イワシ×1(途中で捨てちゃいました)
Dさん:メジロ×1、ハマチ大×1、マダイ×3
Kさん:メジロ×3、チャリコ×1、その他小物×?(チャリコと小物類はリリース)
という結果となりました。
新米船長の私にしては、まあまあの結果となったのではないでしょうか?(^^)
メジロが不味い
さて、今回釣ったメジロ×3ですが、1本はDさんに進呈し、私は2本を持ち帰りしました。
帰宅したら早速メジロの処理をしていきます。
まずは津本式究極の血抜きの真似事でしっかり血抜きをしたのち、エラを外し、内臓を取り出し、キッチンペーパーと新聞紙で包んで袋に入れて、空気を抜いて、冷蔵庫に一晩寝かせておきます。
そして翌日ゆっくりと魚を捌くのですが、大体いつも3枚におろすときに小さな身の切れ端が発生します。
それを何も味付けせずに口に放り込んで味見をするのですが、いつもなら「うん、美味しい(^^)」となるところですが、今回は違いました。
口に入れたとたん、「うん?なんだこれ?美味しくない???」
美味しくないどころか、不味いと言ってもいいレベルです。
でもまあ、まだ熟成が進んでないからそんなもんかもねと思い、捌いたサクを夕方までもう少し寝かせておくことにしました。
その間に、捌いたときに出た頭とか骨などのアラを煮付けにしておきました。
そして夕方になって、寝かせておいたサクを刺身にして頂いたのですが、これがやはり全然美味しくありません。
というか、不味い。めっちゃ不味い。
2~3切れ食べたところでギブアップしてしまいました。
生臭いとかそういうことは全然ないのですが、とにかく身に旨味がまったくありません。
魚の身から旨味を取り除いて、さらによくわからない不味さを付け加えたかのような感覚で、これまでに食べたことのない味です。
それでは煮付けはどうか?というと、こちらも同じように魚の旨味はまったく感じられず、不味いの一言でした。
それでも煮付けの方はまだ醤油や砂糖、みりんで味付けがしてあるので、食べられなくもなかったですが、半分ほど食べたところでギブアップしました。
まだ大量に残っているメジロのサクを全部捨ててしまうのは忍びないと思ったので、いくらかは「漬け」にして一晩置いてみましたが、結局これも2~3切れ食べてギブアップしました。
いつもは美味しいメジロがなぜこうも不味くなったのか?
今回、釣ったメジロはイケスに入れっぱなしにしていたのですが、おそらく、メジロが死んでしまうまでイケス内に放置していたのが敗因だったんだろうと思います。
青物は元々速く強く泳ぐようにできているため、体内のエネルギー消費が大きいのだと思われますが、そのせいでイケス内で死んでしまうまでの間に体内エネルギーを全部消費してしまったんでしょう。
魚の筋肉中のエネルギー源(ATP=アデノシン三リン酸)が、魚の旨味成分(イノシン酸)になる元でもあるため、それが完全に無くなることで不味い魚になってしまったんだと思います。
ということで、今回得た教訓は、
- 青物は釣ったらすぐ締める
- そしてしっかり血抜きをする
- そしてしっかり冷やす
ということですね。
あ、3番目の冷やすについてですが、これは今回クーラーに入れた保冷剤が少し足りなかったようで、家に着いた頃にはクーラー内がしっかり冷えているという状態ではありませんでした。
これも魚の鮮度を落とし、不味さを助長する要因の一つだったのではないか、と思いました。
まとめ
今回の釣行は、初めての落とし込みでメジロを3本上げることができ、また久々の青物の引きを堪能できたので非常に良かったのですが、魚の手当てが悪かったせいで、ちゃんと美味しく頂けなかったのが心残りでした。
メジロには本当に申し訳ないことをしたと思っています。
次回の釣行も、今回と同じく落とし込みメインで青物を狙いに行く予定ですが、ちらほら聞く話では、ここ最近漁師さんがベイトとなるイワシを根こそぎ獲っているため、落とし込みが成立しづらい状況になってきているとのことです。
ともあれ、青物が釣れたら、今度はちゃんと美味しく頂けるようにきちんと手当てをしたいと思います。
次も楽しい釣行になりますように!
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