少し前の話になりますが、今回始めて家族みんなでオフショアジギングに行ってきました。
義父の所有するボートで、義父、私、嫁さん、息子の4人で二見の沖へと繰り出してきました。
青物釣行のお誘い
以前に発生したちょっとしたトラブル以降、長らくまともな釣りをしていなかったので、「そろそろ釣りに行きたいなぁ~」とか、「ぼつぼつ青物が楽しい時期なんだよなぁ」とか、「ボートに乗りたいなぁ」なんて思っていたところ、義父から「青物釣りに行こう」とのお誘いがありました。
待ってましたっ!とばかりに二つ返事で行く旨を伝えましたが、上記のちょっとしたトラブルのこともあるので、今回は家族サービスの一環としてやってみようと思い、嫁さんと息子にもジギング体験をしてもらうことにしました。
そうと決まれば、さっそくタックルの準備です。
使用タックル
今回持って行くタックルは以下の3セットとしました。
セット1 - 自分用(ベイトタックル)
ロッド:シマノ グラップラー タイプJ B60-3
リール:シマノ グラップラー 301HG
PEライン:よつあみ SUPER JIGMAN X4 2.5号 35lb 300m
リーダー:シーガー プレミアムマックス 5号 22lb
セット2 - 自分用(スピニングタックル)
ロッド:メジャークラフト クロステージ CRXJ-B58/4
リール:ダイワ BG4000
PEライン:よつあみ SUPER JIGMAN X4 2.5号 35lb 300m
リーダー:シーガー プレミアムマックス 5号 22lb
セット3 - 息子&嫁さん用(スピニングタックル)
ロッド:メジャークラフト ソルパラ SPXJ-S60J
リール:ダイワ レガリス LT4000D-C
PEライン:よつあみ SUPER JIGMAN X4 2.0号 30lb 300m
リーダー:シーガー プレミアムマックス 5号 22lb
尚、SLJ用に買ったダイワのロッド「VADEL SLJ AP 63MS-S」とそのセットも持って行こうかと思ったのですが、あまりに荷物が多くなって船上がガチャガチャしても困るので、今回は見合わせました。
幸先良く?
2020年11月22日(土) 7:00~13:00
さて釣行当日ですが、ここ最近は日に日に朝が寒くなってきているため、この日も朝からしっかりと着込んで船に乗り込みます。
準備ができたら、さっそく義父の操船で出発です。(右下は息子です)
ボートパークを出て、二見沖一帯に広がる海苔網ゾーンを抜け、少し走ったところにある「高蔵瀬」の浮標あたりまで来たところで船を止めます。
まずはここで初めてジギングをやる息子にジグのシャクリ方のレクチャーをすることにしました。
この付近は水深が20m前後とさほど深くもなく、すぐにジグが着底してくれるので練習には良さそうなためです。
まずお手本として、息子用のスピニングタックルセットを使い、順を追ってやり方を説明します。
私「まずジグを船の外にぶら下げてから、リールのベールを起こして、ジグをまっすぐ下に落とすねん。」
私「んで、落ちてる間は糸がどんどん出るけど、ジグが底に着いたら糸が出るのが止まるから、すぐにベールを戻してシャクるんやで。でないと根掛かりするからな。」
と言ってる間にジグが着底。
私「お、着いた。」
すぐにベールを戻して、シャクり始める私。
私「こうやって、ぐいっと竿を上げてから、スッと竿先を下げるときにリールをくるっと巻く。これを繰り返していくねん。」
私「ぐいっと上げて、、、くるっと巻く、、、ぐいっと上げて、、、くるっと巻く、、、ぐいっと、、、」
ゴンッ!!!
を?!
マジ??
いきなり?
まだ1投目ですけど?
しかもまだレクチャー中ですけど?(^^;;
私「きたわ!!いきなりきてもた!!!はいっ!持って!!」
と息子にロッドを手渡します。
息子もいきなりのことでビックリしながらも、なんとかロッドを構えてリールを巻き始めます。
息子「重い~、重い~、腕が痛い~」
まさかの予想もしない展開に、私も嫁さんも義父も大騒ぎです。
一同「がんばれ~!!がんばれ~!!もうちょっとで見えてくるから、がんばれ~!!」
息子は腕が痛いだの重いだのと言いながらも、なんとか頑張ってリールを巻いてきます。
そしてようやく魚が見えてきました。
かかっている魚はどうやらハマチのようです。
頑張ってなんとか水面まで上げたところで、私がタモで掬い、無事ランディングに成功しました!!
サイズは45cmくらいとさほど大きくはありませんが、初めての青物の引きを味わうには十分でしょう。
とりあえず、これで息子に青物の引きを経験してもらうことには成功しました。
あとは自分で掛けて、釣り上げてもらうだけです。
ともあれ、いきなりの幸先の良いヒットに、今日はなんだか良いことがありそうな感じがします。(^^)
続いて嫁さんにもヒットが!
さて、いきなりの第一投目のヒットに気を良くした我々はそれぞれに釣りを開始します。
義父はご自身が持ってきていたベイトタックル(船釣り用の汎用ロッドとリール)を使おうとしましたが、リーダーが結束されていません。
リーダーは持ってきているので結束してあげようとしましたが、すでに少々船酔い気味の私(酔い止めを飲んでませんでした)には、それはかなり厳しい作業のようです。
なので、やむなく私のスピニングタックルを貸すことにしました。
そのスピニングタックルにジグを付けたり、自分用に使うベイトタックルにジグを付けたりするうちに船酔いが加速してゆき、そしてとうとう
限界突破!!
不覚にも盛大に撒き餌をしてしまいました。
ジギングなのに、まさかの撒き餌をしてしまうとはなんたる不覚。
今度からはちゃんと酔い止めを飲んでおこうと固く心に誓いました。
さてそれはさておき、出すものを出してスッキリしたので、また息子の釣りのレクチャーの続きをします。(念のためすぐに酔い止めを飲みました)
しかし、さすがに10歳の息子にはずっとジグをシャクリ続けるのはしんどいようで、頻繁に休憩を入れながらになってしまいます。
なので、その休憩の際に嫁さんが交代でやってみることになりました。
嫁さんも初めてのジギングなので、先程お手本(というほどではないですが)としてやってみせたのを見よう見真似でやり始めました。
まあ嫁さんはずっと見てなくても一応大人だし、ある程度自分で考えてやるだろうと、とりあえず私は私の釣りの準備を始めました。
すると突然、
嫁さん「なんかキタ!!」
えっ、マジで?
もう?
見ると、ロッドがかなり曲がってます。
どうやらそれなりにサイズが大きいのか、ドラグを出しながら結構走ってます。
これまたみんなでワーキャー言いながら、魚が上がってくるのを待ちます。
少しして、魚体が見えてきましたが、
「あれ?ハマチにしてはなんか細長い?タチウオかな?でも太さがあるし、ひょっとしたらドラゴンか?」
と思ったのも束の間、すぐに正体がわかりました。
見えてきた細長い魚体は、サワラでした。
水面まできてもなかなかの抵抗を見せてくれましたが、ようやくなんとかネットインし、無事ランディングに成功しました。
息子と一緒に記念撮影をパチリ!
なかなか立派なサイズのサワラです。
70cm以上はありそうです。
これはうまそう!
美味しく頂くために、すぐに脳締めをして、しっかりと血抜きをしておきましたが、なんと持ってきているクーラーボックス(ダイワ クールラインαII 2500)には魚体が長すぎて入りません。
尾びれがはみ出してしまいますが、とりあえずクーラーに入れて、フタが半開きのまま冷気が少しでも逃げないように上から上着をかけておきました。
暑い時期でなくてよかったです。
尚、以前に私がサワラを釣った際も同じことになりましたが、やはりジギング用には横長いタイプのクーラーボックスが要りそうですね。
来年のシーズンに向けて購入を検討しておこうと思います。
ちなみにヒットルアーは、ジグパラバーチカルロングの100gです。
尚、そのジグに付けてたアシストフックですが、こんなことになってました。
フックの片方は切れてどこかに行ってしまい、もう片方も切れる寸前でした。
やはりサワラの歯は危ないですね。
もうちょっとファイト時間が長いと完全に切られていたかもしれません。
次は私の番!
さて、息子がハマチを1匹上げ、嫁さんがサワラを1匹上げ、そうしてる間に義父もハマチを1匹上げており、あと釣ってないのは私だけになりました。
酔い止めもしっかり効いて完全復活したので、ようやく私も釣りを開始します。
ベイトロッドでジグをシャクる感覚は久しぶりです。
なお使っているロッドはシマノのグラップラーB60-3ですが、このロッドはあまり張りがなくしなやかな感じなので、ジャカジャカ巻きのようにジグをキビキビ動かすシャクリには向いてないように思います。
ジャカジャカやっても、その動きをロッドが吸収してしまうので、水中ではあんまりジグは動いてないように感じます。
なので、ワンピッチでゆったりとシャクリ上げてはロングフォール、またシャクリ上げてはロングフォール、といった感じでスローにシャクっていきます。
それをしばらく繰り返していると、ゴンッ!と待望のアタリがきました。
すかさずアワセを入れファイト開始ですが、おそらくハマチサイズでしょうか、引くのは引きますが、割りとすんなり寄ってくる感じです。
そして水面に見えてきたのはやはりハマチでしたが、水面でバシャバシャやってると、なんとここでフックアウト!
残念ながら逃げられてしまいました。
その後もまた再びアタリがあり、今度もしっかりと掛けたはずがまたまたファイト中にフックアウトが発生。
2回連続のフックアウトですが、原因はどうやらフッキングを向上させようとフックをバーブレスにしていたのが裏目に出たようです
カエシがなくてもラインテンションさえ緩めなければ問題ないはず!カエシが無い方が刺さりが良いので獲れる率は上がるはず!と思っていましたが、どうもその考えは甘かったようです。
ともかくこれはいかんということで、予備として持っていた市販のアシストフック(バーブ付き)に変更しました。
そしてまたシャクることしばらく、また待望のアタリがありました。
今度もしっかりとアワセを入れファイトを開始しますが、これが結構重い!
今までのハマチとは違う重量感です。
ロッドは限界まで曲がり、締め気味にしたドラグも時折ギリギリと引き出されます。
重くて大変だけど、これは楽しい!
しばらく格闘の末、ようやく魚体が見えてきました。
やはりメジロサイズのようです。
浮かせたところで、義父に掬ってもらい無事ランディング成功です!
尚、ヒットルアーはジグパラバーチカルショートの100gです。
カラーはライブベイトのアジを使いました。
私自身メジロサイズを釣るのはこれが初めてです。
なので、魚と一緒に記念にパチリ!
さすがにメジロはハマチとは違いますね。
釣り上げたときの感動は久しぶりに足が震えるほどのものでした。
釣りって、この感動がたまに味わえるのが醍醐味ですよね。
普段の生活の中で、足が震えるほどの感動をすることってまずないですからね。
ともあれ、この魚も美味しく頂くために、すぐに脳締めをして、しっかりと血抜きをしてクーラーに入れましたが、やはりクーラーが小さくて入りきりません。
どう考えても、オフショア用に横長タイプのものを一つ買わないといけなさそうです。
その後もアタリはあるものの
さて、とりあえず全員がなんとか1匹ずつは釣ったわけですが、息子の分は私が掛けたのを息子が釣り上げたにすぎません。
なんとか、魚を掛けるところからの楽しさを味わってもらいたいところです。
その息子はというと、今までなら「しんどいからもういい」って言うことが多かったのですが、さすがに10歳にもなるとそれなりに意地を見せるようになったようです。
休憩を入れながらも、もくもくとシャクり続けてます。
なんとか、アタリがあってほしいと願いながら見守りますが、なかなかアタリはありません。
その間にも義父はハマチを釣り上げてます。
私もずっと息子がやってるのを見てるだけっていうのもなんなので、再び自分の釣りをすることにしました。
しばらくシャクってるとまたアタリがありました。
今度もしっかりとアワセを入れてやり、ファイト開始です。
これまた先ほどのメジロにも増してよく引きます。
しかも今度のはよく走ります。
かなりきつめにドラグを締めてるのに、ギリギリとラインが引き出されていくほどです。
これはさっきのより大きいかも?
と、期待を膨らませながらファイトしてると、突然
フッ
とテンションが抜けました。
えっ、まさかのラインブレイク?
と思いながら巻いてくると、リーダーもジグもちゃんと付いてました。
アシストフックにも特に異常はありません。
皮一枚で掛かってたのか、掛かりか甘かったのかのどちらかなんでしょうね。
いや~、逃がした魚は大きいとはよく言ったものです。
残念極まりないです。
一方の息子はというと、相変わらずもくもくとシャクっています。
飽きっぽい性格なのかと思いきや、なかなか根気があるものだと、父親としてちょっと嬉しくなりました。
それでもときどきは休憩を入れており、その間は嫁さんがシャクってましたが、やっぱりアタリは無いようです。
そうしてるうちに、私の方にまたまたアタリがありました。
今度はさほど大きな魚ではないようです。
おそらくハマチサイズでしょう。
先程とは打って変わって、割とスルスルと寄ってきます。
そして難なくネットインし、無事ランディング成功です。
測ってませんが、おそらく45cmくらいだと思います。
尚、クーラーにはすでにハマチとサワラとメジロが入っているので、家族3人で食べるにはもう十分な数です。
ということで、このハマチには海に帰ってもらいました。
食べる分だけ持ち帰る。
これとても大事です。
いくらでも釣れるからといって、全部が全部持って帰ってたら、いつかは資源が枯渇してしまいます。
食べきれない魚はリリースしましょう。
ちなみにヒットルアーは、先程と同じジグパラバーチカルのライブベイトカラーです。
先程からずっとアタリがあるのはこのカラーなので、ここで息子のロッドにこのジグを付けてやることにしました。
なんとかこれで釣れてくれればいいんですけどね。
そして納竿へ
と、そんな願いもむなしく、その後も皆でひたすらシャクり続けたのですが、私がハマチを釣って以降、ぱったりとアタリがなくなってしまいました。
どうやら時合が終わってしまったようです。
時刻はもう13時になろうとしているので、残念ながらこれで納竿することにしました。
息子は最後まで頑張ってシャクってましたが、結局アタリはなく、しょっぱなの1匹を釣り上げただけになってしまいました。
まあそれでも青物の強烈な引きを味わってもらえたので、とりあえずはよかったと思います。
釣果
結局のところ釣果は、義父がハマチ3匹、息子がハマチ1匹、嫁さんがサワラ1匹、私がメジロとハマチを1匹ずつの、計7匹でした。
私が3バラシしているので、10回はアタリがあったことになります。
出発前は「小潮なので期待できないだろうなぁ」なんて言ってたのですが、結果は予想以上の上出来だったと思います。
持ち帰った魚のサイズを測ってみたところ、ハマチが46cm、サワラが74cm、メジロが65cmでした。
いやほんと、上出来も上出来です。(^^)
まとめ
ということで、今回の家族青物釣行は大成功に終わりました。
惜しむらくは、息子に魚を掛けるところから体験してほしかったことくらいですね。
まあ、それはまた次の機会の楽しみということにしておきましょう。
後日談
実は、この釣行の翌週の土曜日にも同じメンバー+1名で船を出すことになりました。
が、この日の予報は強風となっています。
とりあえず現地に行ってみようということで、ボートパークまで来たところ、確かに風はあるもののなんとか行けそうな感じです。
しかし、前回は駐車場に車を停めるところがないくらいだったのが、今回は駐車場がまったくのガラガラなのが気になります。
誰も船を出さないんでしょうか?
そんなにヤバイってこと?
まあ行けるところまで行ってみるか、ということで船を出したのですが、堤防から外に出た途端すごい風と波です。
そんな中、そろりそろりと低速で船を進めていきますが、船は波に揺られて立っているのもやっとな感じです。
じわじわと海苔網ゾーンを抜けるべく進んでいきますが、これはどう考えても釣りができる気がしません。
一旦船を止め、皆でどうするか相談した結果、やはり大事をとって引き返すことにしました。
そしてまた元来た道をじわりじわりと戻っていくのですが、風と波はますます強くなってきます。
船は強風にあおられ、さらに横から来た大波に大きく傾き、今にもひっくり返りそうな感じです。
マジでひっくり返った場合にどうすべきかを脳内であれこれシミュレーションしながら、少しずつ船を進めて行き、ようやく堤防の内側まで戻って来られたときには、心の底からホッとしました。
ここまで命の危険を感じたのは初めての経験でした。
まあ、どうりで誰も船を出さなかったわけですね。
てなわけで、荒れた海の怖さを身をもって体験したわけですが、これからはちょっとでも風が強そうなら出船しないか、あるいは出船しても早めに引き返す決断をすることが大事だなと思いました。
以上、後日談でした。
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