前回の記事でオフショアジギング用にベイトタックルを購入したことを書きましたが、早速そのタックルを使用する機会がありました。
明石海峡ではこの時期になってもまだ青物が釣れ続いているため、友人Nさんの誘いを受けて、ブロ友Dさんと3人で釣りに行くことになりました。
初めての遊漁船
これまでのオフショアジギングは、義父のボートやNさんの知り合いのボートに乗せてもらっての釣りばかりでしたが、今回は初めて遊漁船でジギングをやることになりました。
正直なところ、遊漁船でジギングやってる方のイメージってバリバリの猛者ばかりで、「新参者はお呼びじゃねえんだよ!(ギロリ)」てな具合に殺気立っている感じがしてて、どうにも怖いイメージしかありません。(^^;;
が、いくつかある明石の遊漁船のHPを見てみると、初心者大歓迎!とか丁寧に教えます!などと書いてあり、実際の釣果写真を見ても釣れた魚とともに実に楽しそうな感じで写っています。
本当にそんな感じなのか?と疑念と不安を抱きつつも、当日を迎えることになりました。
尚、今回は「ReTackle(リタックル)」さんにお世話になります。
当日は朝3時過ぎに起床し、4時15分頃にNさん宅に集合、4時半にDさんとともにNさんの車で出発し、現地へとやってきました。
現地到着は5時頃でしたが、お店はまだ開いていません。
が、店のまわりには釣り客の車が続々とやってきており、あれよあれよという間に車と釣り人で埋め尽くされてしまいました。
まだ店が開くまではしばらく時間があるようなので、店の前に停めてある軽トラックの荷台にクーラーボックスとタックルボックスを載せておきます。
店の前から船まではこの軽トラでクーラーやタックルボックスなどの重いものを運んでくれます。
店の前で待っていると、Nさんがどなたか知らない年配の方とおしゃべりを始めました。
その方は明石海峡でのジギングに非常にお詳しい様子。
常連さんかな?と思ってたら、なんとリタックルのジギング船の船長さんでした。
そりゃお詳しいはずですな。(^^;;
船長さん曰く、とにかく今は魚が底ベタにいるので、底をネチネチやった人が釣果を上げるとのこと。
底から3~5mまでが勝負らしく、着底したらすぐにシャクリを入れ、5mほどシャクったらまた底を取る、の繰り返しがいいらしい。
中層までシャクってはダメとのこと。
おお、これはいいことを聞いたぞ、と脳内メモにしっかりメモっときました。(^^)
そうこうしているうちに店が開いたので、受付と支払いを済ませます。
受付を済ませて外で待っていると、先ほどの船長さんが船中の釣り座を確認しにきました。
NさんとDさんと私の3人は離れ離れにならないように、船の前方にまとまって釣り座を構えさせてもらえました。
釣り座が決まったら、釣り竿と軽い手荷物のみを持って船着き場まで徒歩で移動します。
船着き場までは徒歩で5分くらいです。
船着き場で待ってると先ほどの軽トラがやってきたので、自分のクーラーボックスとタックルボックスを持って船に乗り込みます。
いざ出航!
船に乗り込んだら、まずは仕掛けの準備をします。
ロッドにラインを通して、ラインの先にスイベルを結束するところまでは自宅で用意してきていたので、あとはフックとメタルジグをセットするのみなので、あっという間に準備は済みました。
皆さんもめいめいに準備をされています。
ちなみに、私の釣り座は右の一番前で、左の一番前がDさん(写真右下角)で、Nさんがその隣(写真中央)です。
そうしてる間に、船は進み明石海峡大橋が迫ってきます。
尚、私のタックルですが、最初はせっかくなので買ったばかりのグラップラーセットを使ってスタートします。
メタルジグは、シャウト!のランス200gをセットしました。
フックは↓こちらで購入したジギングフック「幻」の#1/0を使って自作したダブルフックを使います。
さて、果たして自分で巻いたフックで本当に大丈夫なのか?
やや心配ではありますが、まあなんとかなるでしょう。(^^)
釣り開始!
2020年3月21日(土) 6:30~11:30
明石海峡大橋を超えてしばらく走ったところで、船が減速し、やがて停止しました。
そして船長さんから「始めてください」との合図が。
うぉ~、いよいよキター!
めちゃくちゃ緊張しますが、皆さんがそれぞれにジグを投入していくのに続いて、私もジグを投入します。
ジグを落とすとどんどんラインが出ていくのですが、どうもメカニカルブレーキが緩すぎたらしく、ややバックラッシュ気味になってしまいます。
「このツマミ、どっちに回せば締まるんだっけ?」とか考えながらツマミをいじってたら、ジグが着底したようです。
慌ててシャクり始めますが、思った以上にロッドが柔らかい!?
シャクってもシャクってもジグを跳ね上げている感じが全然しません。
シャクり方を色々変えたりしていろいろ試してると、船長さんが、
「はいヒット~!」
えっ!もう誰かヒットしたん!?
こっちはまだ1回目落としたとこやけど?
と思ってたら、
「はいダブルヒット~!」
ええっ!マジで!?
開始早々次々にヒットされると、めちゃくちゃ焦ります。
とりあえず5回ほどシャクっては落としますが、その都度ややバックラッシュ気味になります。
なんとかメカニカルブレーキを調整して、ようやくスムーズにラインが出るようになりました。
あとはシャクり方の問題だけです。
ギクシャクしながらシャクってたら、船長さんから「はい上げて~」とのアナウンス。
慌ててジグを回収します。
少し移動したらまた再開です。
次こそは!とシャクってたら、どうやら後ろのNさんにヒットの様子。
早速ハマチ1匹目を上げてました。
ますます気持ちは焦ります。
さらに右隣でやってる人にもヒットがあり、さらに焦りが募ってきます。
これは本当にボウズかも?
と思ってたら、グッと重みが乗りました。
キタッ!と思って、グイっとロッドをあおってアワせを入れます。
が、あれ?全然引かない?
ただひたすら重いだけ?
ひょっとして根掛かり?
いやいや、少しずつではあるけど巻けばじわじわと寄ってくるようです。
が、まるでゴミ袋を引っ掛けたときのようにただただ重いだけです。
曲がるロッドを見て船長さんが、「お~、大きそうやね~、ブリやメジロもたまに混じるからね~」なんてアナウンスするもんだから、一斉に皆の視線が集まります。
頑張って巻くものの、なかなか上がってこないので、見かねた船長さんが「はい、みんな上げて~」と言ってから、操舵室から出てタモ網を持ってやってきました。
ますます皆の視線が痛い。(^^;;
船長さんに「なんか、石かタコでも掛けたみたいに重いだけなんやけど・・・」って言ったら、「それはないわ、大物か、変なところにかかったかのどちらかやろ」とのこと。
それから1~2分してようやく姿が見えてきたのは、通常サイズのハマチ(45cmくらい)でした。
やたら重かった原因は、やはりというかフックが口ではなく2本ともお腹に掛かってました。
船長さんが網で掬ってくれ、ようやくランディングできましたが、変に視線を浴びてめちゃ恥ずかしかったです。(^^;;
せめてメジロクラスなら格好もついたんですけどね~。(^^;;
ともかく、これでようやくボウズを逃れることができました。(^^)
渋い状況が続く
さてその後はなかなか渋い状況が続きます。
たまにぽつぽつとハマチが上がるようですが、そこにサバも混じるようになりました。
Nさんはさらにハマチを追加したようですが、Dさんはなかなかヒットがないようです。
なんとかヒットが欲しいと思っていたところにようやくアタリがあったようで、上がってきたのは残念ながらハマチではなくサバでした。
が、そこでハプニング!
フックから外れたサバがつるりと床を滑ってゆき、あろうことか、その先にあった排水口からスルッと落ちていってしまいました。
なんてラッキーなサバ!
なんてアンラッキーなDさん!(^^;;
その様子などは、こちらのDさんのブログを読んでみて下さい。
さて、私の方はというと、開始2時間目にして、なんとか2本目のハマチをゲットしました。
サイズは先程のよりはやや小ぶりですが、それなりに引きを楽しませてくれました。(^^)
ちなみに釣れた魚は自分で締めて、自分で血抜きをしなければなりません。
船には一人一人に↓こんな容器が用意してあって、移動中以外はホースから海水が出るようになっています。(容器にはフタがあって、クッションが付けてあるのでイスにもなります)
ここに締めてエラ膜と動脈を切った魚を入れてフリフリし、血抜きをします。
しばらくして血が抜けたらクーラーボックスに放り込んでおきます。
この辺りは自分で好みなように締めやら血抜きができるので、私にとってはありがたいですが(その辺はこだわる派です)、他の遊漁船はどうなんでしょうか?
船長さんやスタッフの方がやってくれるのでしょうか?
ともかくこのハマチを釣った5分ほど後に運良くもう1本ハマチを上げましたが、そこからはさらに厳しい状況になってきました。
釣れるのはサバばかり
続けてなんとかもう1本くらいはハマチを釣りたいところですが、そうは思ったようにはいかず、なかなかアタリがありません。
回りではぽろぽろとハマチやサバが上がってはいるようですが、私には全然アタリがありません。
しばらくして、ようやくアタリらしきものがありましたが、あんまり引きは強くありません。
だれかのラインとオマツリしたのかな?と思いながら巻いてきたら、見えてきた姿はサバでした。
ただ、サバと言っても、堤防でのサビキ釣りで釣れるようなサイズのサバではなく、40cmくらいある立派なサバです。
一緒に写っているメタルジグ(ランス200g)の長さが188mmあるので、これはこれで立派な獲物です。
が、やはりハマチの引きには遠く及ばない感じです。
その後、あちこち移動する先で1匹サバを追加、また1匹追加し、計3匹のサバを釣ったところで、不運が訪れました。
大事なメタルジグをロスト
次に移動する先は先程までやってた場所から少し離れたところになるようなので、移動の間、オニギリを食べつつiPhoneアプリ「海釣図V」で地形をチェックしていました。
そして着いた場所はかなり根の荒そうな場所です。(下の画像の+の辺り)
うわ、なんかヤバそう・・・
と思ってたら、船長さんいわく「磯が荒いので根掛かり注意ね~」とのこと。
マジか・・・。
とりあえず、着底したらその瞬間にシャクり始めないと危険な感じがします。
とにかく着底の瞬間に集中ですが、ベイトタックルだと着底した瞬間にコンと明確な感触があるので、その瞬間にシャクリを入れることができるので、なんとかなりそうです。
早速ジグを落として、、、コン!即シャクリ!
5~6回シャクってまた落として、、、コン!即シャクリ!
これを繰り返します。
これならなんとかなりそうかも?
と、10回ほどこれを繰り返したあたりでしょうか、その次のコン!即シャクリ!でグッ!とアタリ!?
・
・
・
ではない、いや~な抵抗感がロッドに伝わってきました。
そう、なんの生命反応もない、あの無機質な抵抗感・・・。
マズイ、、、根掛かった!?
2~3度ほどロッドをあおってみますが、どうにもビクともしません。
どうやら完全に根掛かりしてしまったようです。
さてどうしようか?
と、陸釣りをしていて根掛かりしたなら対応を考える余裕もありますが、オフショアではそんなことを考えている余裕などありません。
船はどんどん潮に流されているので、リールからラインがどんどん引き出されていきます。
ラインが無駄に出ていく前に、とにかく一刻も早くラインを切るしかありません。
そんなこともあろうかと腰にぶら下げていた根掛かりを切るための棒「ラインブレーカー」にラインを巻き付けて、グッと引っ張るとあっさりプチッと切れました。
これで大事なメタルジグを1本ロストです・・・。
本日デビューを果たしたばかりで、ハマチ3本とサバ3本を釣れてきてくれたランス200gのピンクちゃん・・・。
キミのことはいつまでも忘れないよ・・・。(´;ω;`)
ちなみに、ラインブレーカーはこちらを使ってます。
これが無いとラインを切るのはかなり大変ですので、ぜひ1本持っておくことをお勧めします。
実際、船中のどなたかも根掛かりしてましたが、ラインを切るのに苦労されていたようです。
終盤戦はアタリもなく・・・
さて、残りの時間があと1時間ほどとなったところで、いよいよラストスパートです。
本日の主役メタルジグを喪失したことで、やや戦意も喪失しつつありますが、ジグパラショートバーチカル180gのピンクちゃんに付け替えて頑張ります。
釣り開始からおよそ3時間ほどひたすらシャクり続けてきたので、右手首と前腕が痛くなってきています。
が、もうあと少し!とひたすら頑張ってシャクり続けます。
周りではハマチやサバがパラパラと上がり続けていますが、私にはまったくアタリがありません。
尚、ここまでDさんはサバが何匹か釣れたもののハマチは未だゲットできていないようで、Dさんもラストスパートとばかりに頑張っています。
そうしたらようやくDさんにもハマチがヒットしたようで、短時間に立て続けに2本上げられてました。
同じくNさんも1本ハマチを追加していました。
が、すぐ近くにいる私にはアタリすらなく・・・。
なぜ・・・。
あと1匹!
せめてサバでもいいから、あと1匹!
と願うもむなしく、ついに無情にも終了の時間となってしまいました。
まあ朝からずっとシャクり続けてきたせいでかなり腕が痛くなってきてたので、ようやく終わってくれたか、、、って感じも多少ありましたが、とにかく疲れました・・・。
釣果
釣果ですが、結局私はハマチが3本とサバが3本の計6本ということで、まあなんとかそれなりに釣れてくれたので良し?というところでしょうか。
ちなみに、NさんとDさんもほぼ同じくらいの釣果だったようです。
さらにちなみにですが、船全体で言うと12名乗船でハマチが62本とサバが19本の計81本だったので、平均すると1人あたり6.75本となります。
なので、3人ともまあ平均的な釣果だったということのようですね。(^^)
まとめ
ということで、今回初めての遊漁船でのジギングに挑戦してきたわけですが、新品のジグをロストしたのが少々痛かったものの、なんとかそれなりの釣果を上げることができたので良かったです。
今後の課題としては、ベイトタックルでのシャクり方をもう少し研究(練習)する必要があるな、と感じました。
途中、気分転換にスピニングタックルでやってみたら、ロッドの硬さが違うせいもあるのか、ぜんぜんシャクった感じが違いました。
圧倒的にスピニングタックルの方がシャクりやすかったです。
ただし、着底の分かりやすさと手返しの良さはベイトタックルが圧倒的に良いですね。
特に今回のように底ベタをネチネチやるにはベイトタックルが必須だなと思いました。
あと、自作したアシストフックですが、全く問題なかったです。
釣れる度に針先の研ぎなおしはしましたが、フックが伸びたり、セキ糸がほつれたり、アシストラインが傷んだりすることもなく普通に使えました。
なので、もう少し予備を作っておこうと思います。(^^)
とりあえず今回はこれで遊漁船(リタックルさん)の利用の仕方がわかったので、次は4月のどこかで1回くらいは再挑戦してみたいところです。
次は有給休暇を取って、平日のすいてる船に乗ってみようかなぁ。(^^)
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